俺の親父が死んじまった。面白い出来事があったからお前らに教えてやるよ。両親は俺が小さいときに離婚した。親父とはそんなに会えなかった。それでも会うときは、親父はいつも俺にゲームをプレゼントしてくれた。めちゃくちゃ面白いゲームを買ってもらってお別れするんだ。(へんなゲームもあったけどな。)親父が買うゲームが面白いものばかりなのは運がいいからだ、と言っていた。親父はゲーム詳しくなかったからな。そんで、そんなことが何年か続いて、俺が自分でゲームを買うようなったから親父はやがてゲームを買うのをやめた。ある日親父が死んだ。親父の家に掃除しに行ってタンスを開けたら大量のゲーム雑誌でいっぱいだった。懐かしさに惹かれていくつかの雑誌をチェックした。親父は面白そうなゲームに丸をつけて"アクションゲームが好きだと言ってたな”みたいなメモを残してたんだ。ほかにも”残業して両方かったほうがいいかな”みたいなメモもあった。親父は興味が無いにもかかわらず、俺のことを思って何時間も雑誌を読んでいたことに気付いたときは俺の顔はぐしゃぐしゃになったよ。
いい話や・・・ホンマにいい話や・・・。
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